Poem


影への嫉妬


日に背を向けていた僕は
目の前の影に目を落とし
沈む光を感じていた

影が羨ましい
あの眩しい光を浴びることなく
僕の真似ばかりしてる

日が落ちたら1日が終わり
日が昇るまで闇に溶けるだけ
何も考えずに よけいな想いもなく
今日も真似ばかり

僕は今日も
この胸を締め付けられているのに

辛くて 苦しくて 切なくて
あの日もあの光も
僕には意地悪に見える