Poem


影踏み


立ち尽くし 進むことの無い僕の足
神に魅入られ 胸に持つ十字架も
今はもう ただの汚れにしか見えない

なら いっそう
その汚れが広がっておくれ

悪魔に魅入られ
闇に引き込まれようとも

黒く染まり
光を浴びることがなくなっても

影になり 君のそばにいたい
君のせいで光を浴びないのなら
こんなに幸せなことはないのだと

死してなお 君を愛すキモチは変わらず
白ではなく 黒を望む僕は

君に魅入られし
生きていたひとりの人間なのだと