Poem


救世主


助けてあげたかった
こんなにも悲鳴をあげているのに
まだ笑顔でいようとする君を

大丈夫なんて言わないで
眼をそらさないで
背を向けないで

限界を迎えているだろうその瞳を
何も信じきれなくなったその心を
歩いて行くには冷たすぎるその足を
傷跡でボロボロになったその手を

助けてあげたかった
幸せにしてあげたかった
救ってあげたかった